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物質科学専攻 Department of Chemistry and Materials Science

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物質科学専攻は、"理学と工学の融合"の上に物質科学と材料工学の教育・研究を構築するとの新しい理念に基づいて1998年に設立された専攻です。相当する学科を学部に持ちませんが、理学部化学科と工学部の金属工学科・有機材料工学科・無機材料工学科・化学工学科そして高分子工学科を母体とし、これらに設置されている各専攻と協力して教育・研究を行っています。

本専攻は4つの講座からなっており、『物質構造講座』は、物質の原子や分子の精密な構造、物質の表面や界面の構造、物質の電子状態、光や熱などにより引き起こされる励起状態などを解明する分野です。『物質変換講座』は、物質に光や熱など外部の力を作用させると別の物質に変わることを利用して、新しい物質を作り出す方法を研究する分野です。『物質設計講座』は、分子集合体の多様な構造と性質を解明し、新たな構造や機能を持った分子性物質を分子レベルで設計し、構築する分野です。『物質機能講座』は、物質が材料として使われるための本質的な機能を研究する分野で、物質の複合的な機能を解析してより高度な機能を持つ材料を創製する研究を行います。

本専攻の教育・研究の目標は、個々の物質が示す構造や性質、機能について、そこで何が起こっているか(What)、なぜそのようなことが起こるのか(Why)、それをどのように理解するか(How)を物質の根源にまで立ち戻って解明しようとする点にあります。そのためには従来の理学と工学の垣根をできるだけ取り除き、物質科学・材料工学の教育・研究に関係するすべての分野と交流を図ることが重要です。本専攻は、理工学研究科の中にあって"理学と工学の融合"を体現する専攻として、本学出身者のみならず、全国・全世界の学生諸君に広く門戸を開いています。物質科学専攻は、物質科学を通して明るい未来を切り拓く、意欲的な学生と研究者の集合体であることを目指しています。

講座・分野

  • 物質構造
  • 物質変換
  • 物質設計
  • 物質機能

主な授業科目

  1. 物質科学概論
  2. 結晶構造特論
  3. 分子分光学特論
  4. 天然物化学特論
  5. 生物有機化学特論
  6. 物質励起特論
  7. 反応設計特論
  8. 界面化学特論
  1. 高分子物質科学特論
  2. 有機材料科学設計特論
  3. 無機機能物質特論
  4. 物質非平衡熱力学特論
  5. 金属移動論
  6. 物質学講究第一~第十
  7. 物質学特別講義