Top > 工学系のご案内 > 学科・専攻等の紹介 > 機械物理工学専攻
機械工学の対象分野の拡大が急速に進む現在、物理現象の本質に立ち返って個々の要素技術を発展させる新しいアプローチが必要となっている。そこで、本専攻ではマクロ的視点に立脚した従来型の工学的アプローチに物理現象の基本原理に基礎を置いた理学的アプローチを融合することにより、これまでの機械工学をより一層深化・発展させることを目指す。すなわち、物理現象の本質を解明することで、新たな普遍的工学原理や工学理念を創出し、学際的・先進的・発見的な機械工学を探求する。近未来において「産業の核や基盤となり、広く産業界が利用できる先端技術(これをメカノインフラテクノロジーと名づける)」に展開していくために、社会に開かれた研究体制を整える。教育面においては、機械工学の基幹分野に理学との融合領域に関わる関連学術分野を加えたカリキュラムを用意し、発見的思考の啓発と多角的視野からの問題解決能力の養成に重点を置いた教育をおこない、物理的視点に根ざした幅広い工学的視野を有するとともに、創造性に富む技術者・研究者を養成する。また、学生のディベート能力向上にも力を注いでおり、ポスター発表会や合同オープンゼミなど、分野の異なる研究室の学生間でディスカッションできるような場もたくさん設けている。
なお、機械系3専攻では、大学院授業科目を3専攻一体化して実施し、大学院論文研究の研究指導を通した研究者・技術者としてのリテラシーの教育の実質化を試行している。